はじめに
⚫️「150万円の壁」とは
19〜22歳までの子の収入が
①150万までは、扶養している人の収入から、扶養控除が引ける
(188万円までは、減額されるが対象)
②150万超えると、扶養が抜けて、健康保険に自身で加入
(それより前に職場で社会保険加入もあり)
する壁です。
⚫️開始時期
2025年度分から
⚫️子の収入の期間
1月1日〜12月31日に支払われる給料
⚫️対象者
その年の12月31日時点で19〜22歳までの子
なので、高校生(18歳以下)や大学院生(23歳以上)は対象外です。
早生まれや留年者は、注意が必要です。
大学生だけでなく、専門学生やフリーターや無職の方も、19〜22歳であれば対象です。
どう変わった?
親の収入から引ける扶養控除が2025年より下記の通り変わりました。
⚫️所得税⚫️
・16〜18歳
就労123万以下は38万円控除
✅19〜22歳
特定親族特別控除
就労150万以下は63万円控除
※〜188万円まで61万〜3万まで控除額が段階的に減っていく
188万超は控除額0円
・23歳〜
就労123万以下は38万円控除
⚫️住民税⚫️
・16〜18歳
就労123万以下は33万円控除
✅19〜22歳
特定親族特別控除
就労150万以下は45万円控除
※〜188万円まで41万〜3万まで控除額が段階的に減っていく
・23歳〜
就労123万以下は33万円控除
学生ならみんな対象?
19歳〜22歳(その年の12月31日時点)であれば、学生でなくても対象です。大学生や専門学生、フリーターや無職も対象です。
⚠️注意点
①高校卒業したらみんな対象か?NO!!です。
19歳とは、その年の12月31日時点で19歳なので、早生まれ(1〜3月生まれ)の人は、その年は対象外です。
要するに、大学1年生になったからみんな150万まで働いても大丈夫!!とはならないのです。
(早生まれは、扶養控除がまだ18歳で適用なので、就労123万以下で38万控除)
②学生だからと23歳でも対象か? NO!!です。
その年の12月31日時点で22歳までが対象なので、留年したり大学院へ行っても23歳以上は対象外です。
早生まれ(1〜3月生まれ)の人は、その年の12月31日時点で22歳なので、その年は対象です。
他の人と1年ズレると覚えておけば良いでしょう。
それ以外の壁は?
150万の壁は
①150万までは、扶養している人の収入から、扶養控除をひいてくれる
(188万円までは、減額されるが対象)
②150万超えると、扶養を抜けて、健康保険に自身で加入
(それより前に職場で社会保険加入もあり)
する壁です。
扶養されている人の所得税・住民税・年金等は関係ありません。
✅ほかの壁は2025年より下記のとおりです。
・110万円(市町村により誤差あり)以上で住民税の支払い
・160万円以上で所得税の支払い
※年金は年収関わらず、20歳から支払い義務が発生(免除制度もあり)
150万までは扶養控除が引けます。
150万円以上188万円以内でも減額で扶養控除が引けますが、扶養は抜けるので健康保険は自身で支払わなければいけません。
(それより前に職場で社会保険加入もあり)
さいごに
いかがでしたでしょうか。
150万の壁は、19〜22歳の子の収入が
①150万までは、扶養している人の収入から、扶養控除が引ける
(188万円までは、減額されるが対象)
②150万超えると、扶養が抜けて、健康保険に自身で加入
(それより前に職場で社会保険加入もあり)
する壁です。
注意点としては、
⚠️その年の12月31日時点で19〜22歳までが対象
⚠️収入150万円を超えると扶養が抜け、健康保険に自身で加入
⚠️収入188万円以下は、扶養を抜けていても生計を一にしていれば、親の扶養控除は適用される
⚠️19〜22歳が支払う住民税・所得税・社会保険料はまた別の壁がある
上手に活用できたら良いですね。


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