「地震保険っていくら?」「本当に必要?」という疑問は、住宅購入時や保険の更新時によく聞かれます。火災保険だけでは地震の損害は補償されません。この記事では、相場・補償の仕組み・加入判断のポイントをわかりやすく整理します。
火災保険と地震保険の違い
まず押さえておきたい重要なポイントが2つあります。
- 火災保険だけでは地震の損害は補償されない
- 地震保険は単独では加入できず、火災保険とセットが必須
火災保険が補償する主な損害
火災・落雷・風災(台風など)・雪災・水災(契約内容による)
地震保険が補償する主な損害
地震による建物倒壊・地震を原因とする火災・津波被害
※地震が原因の火災は火災保険では補償されません。ここが特に重要なポイントです。
保険料の相場
火災保険の相場
保険料は建物の面積・構造・築年数・所在地・補償内容・契約期間などで変わります。
- 戸建て(木造):年間 約2万〜5万円程度
- マンション(鉄筋コンクリート造):年間 約1万〜3万円程度
火災保険+地震保険の合計相場
地震保険料は、建物の構造(イ構造・ロ構造)と所在地(都道府県別)によって決まります。保険会社による差はほとんどなく、基準料率は全国共通です。
- 戸建て(ロ構造・木造など):地震保険 年間 約1万〜5万円 / 合計 約3万〜10万円程度
- マンション(イ構造・RC造など):地震保険 年間 約5,000〜3万円 / 合計 約1万5,000〜6万円程度
※保険料は条件によって変動します。正確な金額は複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
地震保険の重要な特徴
国と保険会社の共同運営
地震保険は法律(地震保険法)に基づき、保険会社と国が共同でリスクを分担する制度です。大規模地震でも保険金の支払いが確保される仕組みになっています。そのため、どの保険会社で加入しても補償内容・保険料の差はほとんどありません。
補償額は火災保険の30〜50%
地震保険の補償額は、火災保険の保険金額の30〜50%の範囲で設定します。建物の全損害額が補償されるわけではなく、あくまで「生活再建の支援」が目的です。
実際の支払い額は損害の程度で決まる
- 全損:保険金額の100%
- 大半損:保険金額の60%
- 小半損:保険金額の30%
- 一部損:保険金額の5%
新耐震基準(1981年以降)で建てられた建物は耐震性が高いため、近年は小半損・一部損での請求が多い傾向にあります。
100%補償の地震保険もある?
一部の保険会社では、上乗せ特約で実質100%相当の補償を付けられるものがあります。ただし、これは公的な地震保険の枠外のため国の再保険が適用されず、通常より保険料がかなり高くなります。貯蓄とのバランスを考えて判断しましょう。
保険料を抑えるポイント
火災保険・地震保険は、定期的な見直しと複数社比較が節約の基本です。
- 不要な特約や過大な補償額を見直す:加入時のままにしていると現状に合わない補償になっていることがあります
- 複数社で見積もり比較する:特に火災保険は同じ補償でも保険会社によって保険料が異なります
- 見直しタイミング:更新時・住宅購入時・引っ越し時・住宅ローン借り換え時。ただし「気になったとき」がベストです
まとめ
- 火災保険は住宅を守る基本の保険だが、地震の損害は補償されない
- 地震保険は火災保険とセットのみ加入可能。補償額は火災保険の30〜50%
- 保険料は構造・所在地で変わるが、どの会社でも補償内容は同じ
- 「全部付ける」ではなく、住環境と貯蓄状況に合わせて選ぶことが大切
- まずは現在の補償内容を確認し、複数社で見積もりを比較してみましょう
地震保険の相場はいくら?【2026年版】
地震保険の保険料は国が定めた料率で計算されるため、保険会社による価格差はほぼありません。保険料を決める要素は「建物の所在地(都道府県)」と「建物の構造(木造か鉄筋コンクリートか)」の2つです。
建物2,000万円・家財1,000万円を補償した場合の年間保険料の目安
| エリア(リスク区分) | 代表的な都道府県 | 🪵 木造 | 🏢 鉄筋コンクリート |
|---|---|---|---|
| 高リスクエリア | 東京・神奈川・千葉・静岡・高知 | 約50,000〜80,000円 | 約25,000〜40,000円 |
| 中リスクエリア | 大阪・愛知・兵庫・福岡 | 約30,000〜50,000円 | 約15,000〜25,000円 |
| 低リスクエリア | 北海道・青森・秋田・山形 | 約10,000〜20,000円 | 約5,000〜10,000円 |
※保険料は補償額・割引の有無・長期係数により異なります。最新の正確な保険料は各保険会社にお問い合わせください。
地震保険は火災保険の保険金額の30〜50%の範囲内でしか加入できません。たとえば建物を2,000万円で火災保険に入っている場合、地震保険は600万〜1,000万円が上限となります。また、1回の地震で支払われる保険金には総支払限度額があります。
地震保険料控除で節税もできる
地震保険に加入すると、支払った保険料に応じて所得税・住民税の控除が受けられます。年間保険料5万円以上なら所得税から最大5万円、住民税から最大2万5,000円の控除が適用されます。実質的な負担額はさらに軽くなるため、節税効果も考慮して加入を検討しましょう。
戸建てとマンション、どちらが安い?
| 比較項目 | 🏠 戸建て(木造) | 🏢 マンション(RC造) |
|---|---|---|
| 保険料の目安(東京) | 年間50,000〜80,000円 | 年間25,000〜40,000円 |
| 地震による倒壊リスク | 高め | 比較的低め |
| 加入の必要性 | ◎ 強く推奨 | ○ 推奨(専有部の補償として) |
| 補償範囲 | 建物全体+家財 | 専有部分+家財 (共用部は管理組合の保険) |
| 長期割引 | あり(最長5年) | あり(最長5年) |
まとめ:地震保険の相場と加入判断のポイント
- 地震保険料は国定料率のため会社による差はほぼなし
- 東京・神奈川など高リスクエリアは木造で年間5〜8万円が目安
- 鉄筋コンクリート(RC造)は木造の約半額程度
- 火災保険の保険金額の30〜50%の範囲内でのみ加入可能
- 保険料控除で所得税最大5万円・住民税最大2.5万円の節税効果あり
- ハザードマップで自宅の地震リスクを確認してから加入を判断しよう


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