はじめに
賃貸の火災保険、不動産会社の言われるままに契約していませんか?
火災保険の加入は必要ですが、不動産会社から勧められる商品は、必要以上の補償が付いていることもあります。
自身に合った保険に加入するために、選び方のポイントを、押さえておきましょう。
不動産会社によっては指定がある場合もありますが、条件を満たせば他社保険でも問題ないことが多いです。
自分で選んで加入することにより、保険料が半額以下になることもあります。
指定されているか不明な場合は、まず管理会社や取扱代理店に相談してみましょう。
(賃貸借契約書や約款の条件による)
注意点としては、自分で選ぶ場合、管理会社が指定する補償内容(家財・借家人賠償責任・個人賠償責任など)を満たしているか事前に確認し、賃貸借契約書や約款の条件をクリアする必要があります。
そして、相場を知る為にも、同条件で複数社の見積もりを取ることが大切です。
補償内容の見直しをする
借家人賠償責任(大家さんへの補償)
✅ほぼ必須(入居条件になりやすい)
あなたの過失で部屋を汚損・破損したり、水漏れさせたりして建物(貸主の財産)に損害を与えた場合、原状回復や修理費の請求に備える補償です。
補償金額は物件や契約条件で指定があることもあるので、賃貸借契約書・重要事項説明書を確認し、必要なら管理会社に必要な補償額(最低限度額)を確認しましょう。
家財補償(自分の持ち物を守る)
✅多くの賃貸向け保険で基本セット
火災・水ぬれ・盗難などで、家具・家電・衣類などの自分の家財が損害を受けたときに備える補償です。
家財は「家電+家具+衣類」をざっくり足して、持っている分に見合う金額に設定するのが基本。持ち物以上に大きく設定しても、得にはなりにくいです。
一人暮らしなら家財額を低めにして、保険料を抑えやすい傾向があります。
※保険会社・商品によっては最低加入額が決まっている場合があります。
個人賠償責任(他人への補償)
✅あると安心。ただし重複チェック
階下への漏水、自転車事故、子どもが物を壊した、ペットが人を噛んだ…など、日常生活で他人に損害を与えた場合に備える補償です。
個人賠償は、自動車保険・傷害保険・クレジットカード付帯などですでに加入していることもあります。
同じ事故で複数契約から“二重に満額”が出るものではないことが多いので、重複していないか確認しましょう。
また、同居家族が加入している契約で自分も対象になる場合があります。
(対象範囲は契約によって異なる)
確認は、保険証券やマイページで 「個人賠償責任(特約)」の対象範囲(被保険者)」 を見て、本人+同居家族が対象かをチェックするのが確実です。
※保険料が安いことも多いので、付けるなら限度額・示談交渉サービスの有無も比較すると安心。
臨時費用・宿泊費
✅プランがあるなら検討(貯金で代替も可)
事故で住めなくなったときの仮住まい費用などに備えるもの。
貯金でカバーできるなら削ってもOK。
破損・汚損(うっかり壊した等)
✅必要に応じて検討
スマホ落下のような感覚で「うっかり」をカバーしたい人向け。
保険料が上がりやすいので優先度で判断。
水災
✅住む場所次第で検討
ハザードマップで浸水リスクが高い地域なら検討価値あり。
低いなら外して節約しやすい。
24時間サポート
✅必要に応じて検討
保険というより付帯サービス。
本当に必要か検討し、自分で業者手配できるなら不要な場合も多い。
地震保険
✅必要な場合、基本的に貸主側が入る
自分の家財は、必要なら検討
賃貸の火災保険(家財・借家人賠償)では、地震・噴火・津波が原因の損害は対象外になっていることが一般的です。
地震で自分の家財が心配なら、地震保険(家財)を付けるかどうかを検討しましょう。
自分で火災保険を選ぶ場合の注意点
1. 管理会社(不動産会社)へ事前確認する
まずは、管理会社(または不動産会社)に 「指定の火災保険会社があるか」 を確認しましょう。
あわせて、「他社の火災保険に切り替えても問題ないか」 も聞いておくと安心です。
- 指定の保険しか選べない場合
同じ保険の中でも、プランや特約を見直して 削れる補償がないか をチェックしましょう。 - 他社の保険に変更できる場合
必ず、管理会社側が求める 補償内容と必要な金額(限度額) を確認します。
例:借家人賠償責任・個人賠償責任・家財補償 など
2. 補償内容が条件を満たしているか確認する
賃貸では特に、次の補償が入っているかが重要です。
- 借家人賠償責任(大家さんへの補償)
火災や水ぬれ(漏水)、破裂・爆発などによって借りている部屋(建物)に損害を与え、貸主(大家さん)に対して法律上の損害賠償責任を負った場合に備える補償です。 - 個人賠償責任(他人への補償)
階下への漏水、自転車事故、子どもやペットによる事故などに備えます。
なお、個人賠償は 自動車保険・傷害保険・クレジットカード付帯 などですでに加入していることもあるため、重複していないか確認しましょう。
(重複しても同じ事故で二重に満額が出るものではない) - 家財補償(自分の持ち物の補償)
家具・家電などの家財を守る補償です。
補償額は 持ち物の量や価値に合わせて設定すればOK。
保険会社によっては 最低加入金額 が定められている場合があります。
3. 加入後の「提出・登録」まで忘れずに
自分で保険に加入した場合、管理会社によっては 保険加入の証明(証券番号や加入証明書など) の提出や登録が必要なことがあります。
手続き方法(アプリ・メール・電話など)は物件によって違うため、加入後に何を提出すればよいかも事前に確認しておきましょう。
保険会社を比較する
保険選びのポイントとして、どんな保険にも共通しているのは 「相場を知る」 ことです。
相場を知らないままだと、提示された保険料が 高いのか安いのか判断できません。
そのためにも、 複数社で見積もり(同じ条件で比較) を取ることが大切。
一度相場がわかれば、以降は「この金額は高いか安いか」が一目で判断できるようになります。
価格.comでのランキング(2025年12月現在)は下記のとおりです。
【価格.com保険 参照】
⭐️1位⭐️日新火災
「お部屋を借りるときの保険」
【年3,500円の場合】
家財:50万円
借家人賠償責任:2,000万円
借家修理費用:300万円
個人賠償責任:1億円
✅家財補償額は、80万~750万円から必要な分だけ選んで、賢く節約!最短翌日から、補償開始。
✅お見積りからお申込みまでネットで完結。簡単10秒の見積りで保険料をチェックできます。
⭐️2位⭐️アイアル少額短期保険
「愛ある家財保険」
【年3,200円の場合】
家財:200万円
借家人賠償責任:1,000万円 ※免責5,000円
借家修理費用:100万円
個人賠償責任:1,000万円 ※免責5,000円
✅お手頃な保険料で家財保険金200万円まで補償!
✅不法侵入などにより自己負担でドアロックを交換した際の費用も補償。
⭐️3位⭐️チューリッヒ少額短期保険
「チューリッヒの家財保険」
【年3,490円の場合】
家財:80万円
借家人賠償責任:1,000万円
借家修理費用:100万円
個人賠償責任:1,000万円
✅家財補償額は、80万~750万円から必要な分だけ選んで、賢く節約!最短翌日から、補償開始。
✅お見積りからお申込みまでネットで完結。簡単10秒の見積りで保険料をチェックできます。
⭐️4位⭐️東京海上ミレア少額短期保険
「お部屋の保険ワイドⅡ」
【年10,500円の場合】
家財:250万円
借家人賠償責任:2,000万円
借家修理費用:100万円
個人賠償責任:2,000万円
✅破損・汚損の補償がついているので不測かつ突発的な事故によって家財が損害を受けた場合でも保障します。
✅部屋の属する建物の事故でライフラインが止まり住めなくなったため、ホテルに宿泊した際の費用も保障します。
⭐️5位⭐️Mysurance
「スマート賃貸火災保険」
【年6,840円の場合】
家財:100万円
借家人賠償責任:1,000万円
借家修理費用:50万円 ※免責3,000円
個人賠償責任:1億円
✅置き配された品物の盗難損害を補償。
✅個人賠償責任保険が1億円まで補償されて安心!
✅個人賠償責任保険無しのスリムプランも選択可能!保険料は380円/月(1年間総額4,560円)
⭐️比較サイトを使う⭐️
また比較サイトを使うのも手です。
自身に合ったプランを必要事項を入れるだけで、複数社の見積もりしてくれます。
まとめ
賃貸の火災保険を安くするいちばんの近道は、「必要な補償は残して、ムダを削る」ことです。
まずは管理会社に、保険会社の指定があるか・他社へ変更できるかを確認し、変更できる場合は借家人賠償・個人賠償・家財などの条件(限度額)を満たしたうえで、同条件で複数社の見積もりを取りましょう。
・家財は、持ち物に合わせて過不足なく設定
・借家人賠償は、管理会社に必要額を確認
・個人賠償は、自動車保険やクレカ付帯などで重複していないかをチェック
・水災や破損・汚損、地震保険、24時間サポートなどは、「自分に必要かどうか」で選ぶ
この点を踏まえることで、保険料を抑えながら安心も確保できます。
火災保険は固定費なので、地味に家計の負担になりますよね。
多少面倒でも、自分でしっかり比較して加入することが大切です。

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