車の保険、見直すだけで安くなるかも
自動車保険って、毎年なんとなく更新しがち。
しかし内容をよく見ると「今の生活に合っていない条件」が残っていて、保険料が高くなっていることがあります。
ここでは、保険の安心はなるべく落とさずに、保険料を下げやすいポイントをまとめます。
相場を知る
同じ補償内容でも、保険会社によって保険料はけっこう違います。
最初にやるべきことは、今の補償条件を基準にして「同条件での相場」を知ること。
相場を知ると、次の見直しが一気に進みます。
窓口で加入するほうが安心だと言われることもありますが、ネット型でも補償内容や事故対応などのサービスは基本的に大きく変わりません。
むしろ、代理店手数料などのコストが抑えられる分、同じような補償でも保険料が安くなる傾向があります。
補償内容をしっかり確認したうえで、保険料を抑えたい方はネット保険を選ぶのがおすすめです。
心配な方は、お客様満足度ランキングや口コミも参考にすると良いでしょう。
相場を知るには、まず自分に必要な補償内容を決めたうえで、一括見積もりを試してみるのがおすすめです。
保険会社ごとに窓口へ問い合わせて回るのは手間がかかりますが、一括見積もりなら、最初に大まかな条件を入力するだけで複数社の保険料をまとめて比較できます。
あとは補償内容を少しずつ微調整すればいいので、自宅にいながら、空いた時間にサクッと見直しが進められます。
年齢条件・運転者限定を“現状どおり”に直す
保険料が下がりやすい代表が、運転者の範囲(運転者限定)と年齢条件の見直しです。
- 運転する人が限られるなら、「本人限定」「本人+配偶者限定」などに設定すると保険料を抑えやすくなります。
- 子どもなど若い家族が運転しない場合は、年齢条件を引き上げる(例:35歳以上補償など)だけでも安くなることがあります。たとえ運転者限定を付けなくても、同居の若い人が運転しないなら、年齢条件の見直しは効果的です。
※年齢を引き上げても、他人や別居の子は年齢制限なしで運転可の契約あり
昔の設定のまま更新していると、実態に合わない条件で保険料が高くなりがちなので、今の生活に合わせて一度チェックしてみましょう。
走行距離・使用目的を正しく設定する
⚫️走行距離(年間走行距離)
「そんなに乗っていないのに、長距離設定のまま」もよくあります。
実際の走行距離に合わせるだけで、保険料が下がるケースが多いです。
目安は、車のメーターや整備記録、1週間の使い方からざっくり計算すればOK。
⚫️使用目的(通勤・業務、レジャー)
使用目的が「通勤」や「業務」になっていると、保険料は高めになりやすい傾向があります。
反対に、実際の利用が主に休日の外出などであれば「レジャー(私用)」に設定することで、通勤・業務より保険料が安くなる場合があります。働き方が変わって通勤日数が減った人や在宅勤務が増えた人は、使用目的が今の生活に合っているか一度チェックしてみましょう。
基本の補償:相手への補償
最低限おさえておきたい補償は、対人賠償と対物賠償です。
事故で相手にケガをさせてしまったり、相手の車や建物などを壊してしまった場合の賠償は高額になりやすいため、基本はどちらも補償額を「無制限」で契約しておくと安心です。
同乗者が友人・知人などの「他人」で、あなたに過失があり法律上の賠償責任が発生する場合は、対人賠償の対象になることがあります。
反対に、事故の過失が相手側にある場合は、自身や同乗者は原則として相手側(または相手の保険)に請求する形になります。
自分や同乗者への補償は必要か
人身傷害や搭乗者傷害など、自分や同乗者のケガに備える補償は、すでに加入している医療保険・傷害保険などでカバーできる部分がないかを確認したうえで、「本当に必要か」を検討するとよいでしょう。
また、無保険者傷害特約や自損事故傷害特約など、相手が無保険だった場合や、ガードレールにぶつけた・単独で事故を起こしたなどの相手がいない事故に備えるための補償もあります。
万一のリスクに備えたい場合は、こうした特約が自分の契約に必要かどうかもあわせて確認すると安心です。
補償の重複を避けつつ、万一のときに困らない範囲で、生活スタイルに合った内容に整えるのがポイントです。
保険料(掛け金)と補償内容を見比べて、「本当に必要な補償」と「なくても困らない補償」を分けて考え、納得できる内容に整えていきましょう。
車両保険は「必要な人」だけにする
車両保険は必要か
車両保険は安心ですが、保険料を押し上げやすい部分でもあります。
判断の目安はこんな感じです。
- 新しい車・ローン中・修理費が高い車 → 車両保険があると安心
- 年式が古い・貯蓄で修理や買い替えができる → 外す/補償を下げるのも選択肢
「全部つける」より、今の車の価値と家計に合わせるのがコツです。
⚠️なぜ必要な人だけ?
車両保険を使うと、事故の内容によっては翌年以降の等級が下がり、保険料が上がる場合があります。
そのため、保険を使うか迷ったら 「修理費」と「今後数年の保険料アップ分」を比べて、トータルで損がないか確認してから判断するのがおすすめです。
修理代や買い替え費用は、できるだけ貯蓄で対応できるよう備えつつ、ご自身の収入に見合った車を選ぶことをおすすめします。
免責金額(自己負担額)を上げて保険料を下げることもできる
車両保険に入った場合でも、小さな事故は自分で負担する代わりに、保険料を下げる方法もあります。
免責金額=事故で修理費などが発生したとき、「ここまでは自分で払います」という自己負担部分の金額
ただし、免責金額(自己負担額)を上げると自己負担が増えます。
そもそも車両保険が必要かどうかも含めて、家計と相談しながら決めるのがおすすめです。
特約は“使うもの”だけ残す
特約は便利ですが、積み重なると保険料が上がります。
また、重複している場合もあり、確認した方が良いでしょう。
「必要な補償」と「なんとなく入っている特約」を分けて考えるとスッキリします。
弁護士費用特約
弁護士費用特約は、事故相手との交渉リスクが気になるなら有効です。
事故後、相手方(または相手方の保険会社)から提示される賠償額が、必ずしも十分とは限りません。弁護士に依頼することで、損害の内容を整理し、適正な基準にもとづいて交渉できるため、結果として受け取れる賠償額が増えるケースもあります。
⚠️重複注意:配偶者などが入っている場合、重複している可能性があります。
「補償を受けられる方(被保険者)」「補償の対象となる事故・対象範囲」 を確認すると良いでしょう。
個人賠償特約
個人賠償責任特約は、日常生活の中でうっかり他人にケガをさせたり、物を壊してしまい、法律上の損害賠償責任を負ったときに補償してくれる特約です。
※契約内容によっては、自転車の運転中の事故も補償の対象あり
⚠️重複注意
火災保険や傷害保険、クレジットカード付帯 などに付いていることもあります。
また配偶者や同居の家族なども補償対象になることがあります。
すでに加入している保険でカバーされている場合は、特約を重ねて付けると二重加入になる可能性があるため、補償の有無と補償額を一度確認してから付けるのがおすすめです。
ロードサービス
ロードサービスは、自動車保険とは別に クレジットカード付帯やJAFなどでカバーされていることがあります。 すでに利用できるサービスがある場合は、内容が重複していないか確認しましょう。
無料のロードサービスが付いているなら、保険の特約として追加すると 二重加入になってしまう可能性があるため注意が必要です。
代車特約
代車特約は便利ですが、まずは 本当に代車が必要かを確認しましょう。たとえば車が2台ある家庭なら、必ずしも付けなくても困らない場合があります。
また、修理工場やディーラーによっては 修理期間中に無償で代車を貸してくれるケースもあります。すでに利用できるサービスがあるなら、特約を付ける前に確認しておくと安心です。
保険会社によっては、ほかにもさまざまな特約が用意されています。
「必要な補償」と「なんとなく入っている特約」を分けて考えるとスッキリするでしょう。
車内身の回り品特約、車両全損時諸費用特約、事故時レンタカー特約、事故時帰宅・宿泊特約、ペット特約、入院時諸費用特約、ファミリーバイク特約、自転車障害特約 等
安心だからといってあれもこれも特約を付けてしまうと、その分保険料はどんどん上がっていきます。
保険料(掛け金)と補償内容を見比べて、「本当に必要な補償」と「なくても困らない特約」を分けて考え、納得できる内容に整えていきましょう。
等級(ノンフリート等級)を守る運転を意識する
自動車保険の保険料は、等級(ノンフリート等級)による影響がとても大きいため、軽い接触事故や小さな傷で「すぐ保険を使うべきか」は一度立ち止まって考えるのがおすすめです。
保険を使うと、事故の内容によっては翌年の等級が下がり、数年間にわたって保険料が上がることがあります。すると、今回の修理費はカバーできても、結果的に数年分の保険料アップでトータルの負担が増えてしまうケースもあります。
ただし、修理費が高額になりそうなときや、相手がいる事故で交渉が複雑になりそうなときは、無理せず保険を使う方が安心です。
まとめ:保険料を下げる近道は「現状に合わせ比較する」こと
自動車保険を安くするコツは、無理に補償を削って不安を増やすことではなく、年齢条件・運転者限定・走行距離・使用目的・車両保険を“今の生活スタイル”に合わせて整えることです。
昔の設定のまま更新していると、実態に合わない条件で保険料を払い続けていることも少なくありません。
まずは必要な補償を残しつつ、ムダになっている部分がないかを見直しましょう。
そのうえで、同じ条件のまま複数社で比較すると、保険料の差が見えやすくなります。
最終的に、金額だけでなく補償内容やサービスも含めて「いちばん納得できるプラン」を選べばOKです。
毎年の固定費が少しでも下がると、その分家計に余裕が生まれ、積み重ねで確実にラクになっていくのではないでしょうか。


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